くらし

伊達男になりたきゃ一択 「The BARBA TOKYO」

barbershop

5年ぶりぐらいに外で髪を切る。嫁カット→セルフカット→セルフバリカンと髪の長さに比例して徐々に時間と手間を削減し、人に髪を切ってもらう機会もしばらく無く、「中年の床屋離れ」をひとり演出してきた俺だが、遂に久々の散髪外注を実行することになった。

そんな久々の髪切り再デビューを果たす場所は、神田にある
The BARBA TOKYO(ザ・バルバ・トウキョウ)」。

INSTAで見つけた、オランダの『SCHOREM』の流れを汲む BARBER STYLEの代表的なモダンかつ本格的なバーバーショップだ。

 
 
 
 
 
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お店のホームページの写真からもわかるが、ここのスタッフは金髪やら、髭やら、刺青やらとビンビンな男の色気漂う面々が揃う。

そして、俺の担当は金髪靡かせた若手のMauricio。

鏡の前の俺

待合場から店内へ通され、しばらくぶりに座った散髪屋の椅子と、前屈み式のシャンプー台。
そして眼前の鏡に否応なしに、ありのままの自分の姿を見せつけられるシチュエーションは、自らの衰えに見て見ぬふりをしてきた俺に逃れられない現実を突きつけてくる。

「どんな感じで?」と仕上がりのスタイル確認されるものの、鏡の前には五分刈りの丸坊主から伸び切った、ハリネズミみたいな状態の頭。
「うまくやってくれよ」精一杯の渋いトーンで言い放つも、全面的にお任せでお願いしたい俺の気持ちを見透かしたかのように、彼は迷いなく幾種類ものハサミとバリカンを駆使し、みるみる綺麗な刈り上げを施していく。

カット中も人見知りで人嫌いな俺のオーラを察したか、「住まいはお近くですか?」程度の無難な質問のみで早々に会話を切り上げ、俺も会話に気を使うこともなく、黙々淡々と彼の仕事は続けられていく。

シャンプーそして

鮮やかな手捌きからあっという間に綺麗なフェードカットが作り上げられ、背後に広げられた鏡で左右とバックの刈り上げ具合を確認する。
「ありがとうございます。お任せでよかったー」の答えの代わりにサムアップを鏡ごしに映した後シャンプーに移る。
美容院なんてところにお世話になってた頃はシャンプー場所に移動して、仰向けに反り返ってガーゼみたいな布切れを鼻の頭に乗っけられる耽美なセレモニーをやっていたが、ここではそんな儀式も不要だ。鼻の頭のムズムズを気にする必要も無い。

シャンプーの種類をチョイスして、そのまま座ったままで洗髪。これがまた久々の感覚で心地良い。人に髪を洗ってもらうのも、豪快に頭をマッサージされる感覚も暫くぶりで、床屋の醍醐味を感じる。

顔剃りからの

シャンプーが終わったら、お次はシェービングタイムだ。これも理髪店ならではの施術で、ホカホカしたホイップクリームみたいな泡を顔に塗りたくられて、これまた温かい蒸しタオルで温められる。

この時点で眠りに落ちる準備は整った。タオルのあったかさと理容師に身を委ねる感覚でイチコロ、ジ・エンドだ。深く眠りの中に引きずり込まれていった。

とどめのマッサージ

シャンプー、シェービングと至福の安らぎを与えられ、とどめはマッサージだ。顔剃りで眠りの中に落ちていった意識を取り戻すかのように肩と背中を刺激され施術は最後の仕上げへと向かう。

仕上げの1本にプロのこだわり

さあ、髪の汚れもギトギトの顔の脂も落ちてスッキリした顔で再び鏡に向かう。寝ぼけ眼の冴えないオッサンがスッキリ洗練された感覚で座ってやがる。(そうは言っても見るには耐え無いが。。。)

最後は、全体のシルエットや微妙な加減の数本をカットしながら仕上げが行われる。

目の前の鏡から、サイドとバックを合わせ鏡で再び確認し、「オーケー。グッジョブだ」と言い残し席を立ち、5年ぶりの戦いは幕を閉じた。

まとめ

店内のアメリカンオールディーズスタイルなインテリアや個性的なスタッフの出で立ちにインパクトがありますが、お店の売りは「技術」。バリカン、ハサミのテクニックはもちろん、硬軟織り混ぜたスタイリストごとの接客スタイルも含めた理髪テクは散髪ノマドを続けていた俺にもわかる確かなものでした。

男の散髪は、The BARBA TOKYO。皆さんも是非。

THE BARBA TOKYO(ザ・バルバ・トウキョウ)
〒101-0047 東京都千代田区内神田3-4-12 トーハン第7ビル 1F
TEL:03-3525-4857
定休日:毎週月曜日
営業時間:平日 10:00~20:30
     土日祝日 10:00~19:00